Saturday, July 23, 2005

教育委員会が「公正な教科書採択」の陳情を趣旨採択

 調布市の教育委員会は22日の定例会議で、「公正な教科書採択を願う調布市民有志」(代表・宇都宮千佳子さん=多摩川6丁目32-3)から出された「公正な教科書採択についての陳情」を「趣旨採択」とした。
 陳情は、「学習指導要領に最も適合する教科書を公正に選定してください」というもので、併せて「選定経過と理由を明確に文書で市民に公開してほしい」というもの。共同陳情者には4年前に「つくる会教科書」について陳情したメンバーの名前もあり、つくる会教科書採択への運動と見られる。

 委員会では、仙名委員が「陳情者は情報公開といっているが、既に公開でやっており、改めて文書で説明を求めるということはどうなのか」と質問。高橋指導室長が「教科書採択は学習指導要領の4つの目標をもって行っている。会議は公開し、会議録も開示されている。改めてそれを文章にするつもりはない」と説明。
 続いて、自民推薦の新田委員は「検定を通ったということは、学習指導要領に適合するということ。私は良心に従って公正に判断する。陳情を受けてしまったら採択が公正にできるかどうか疑問で、採択を受けるべきではない」と発言したが、榎本教育長は「どの教科書が調布の子供にあうのか私の目で選ぶ。ここに書かれている文章については理解できる」と述べた。

 これに対し仙名委員が「学習指導要領の条件を満たしているものが、検定を通っている、改めてこういう条件をつける必要はない、学習指導要領は先生たちが指導しやすいように目標を定めたもので、現場の先生の意見も参考にしながら、公正な立場で考えて、一切の陳情は受けたくない」と発言した。 
 しかし、榎本教育長は「資料の中には先生たちの考えも入っている、それも参考にして、最終的には5人の委員で判断する。陳情については趣旨採択を提案する」と述べ、公明推薦の菊地委員も「内容的にはこの陳情の趣旨に沿ってやっていく」と述べたため、関口委員長が「意見がわかれたので、委員長採択とします。本件は趣旨採択とします」と発言し、教育委員会には珍しい「陳情の趣旨採択」になった。

 委員会には普段7~8席用意されている傍聴席が、この日は14席用意され、席がなくて、入れなかった人もいたようで、市民の関心が高まっていることが示された。
 教科書採択の教育委員会は、今月27日、8月1日、5日の3日間、朝10時から、グリーンホールの小ホールで開かれる。

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