Saturday, August 27, 2005

調布にも「学校選択制」  本当にその方がいいのか?

  調布にも学校選択制

     「学校教育充実プラン検討委員会」で検討
     ずさんな意見聴取、非民主的な決定

 4年に1度の教科書採択は終わったが、調布市は、2年後2007年、小、中学校の学区をやめて、「学校選択制」を実施する方向で動き始めている。すでに、「学校教育充実プラン検討委員会」で討議が始まっているが、公募委員によると、「いつ、どこで、どうやって」決めたか分からないまま決定されたようで、今後一層の「監視」が必要だ。
 「学校選択制」は、学区制度をやめて、子ども、保護者が区、市内の公立の小、中学校を「選択」できるようにするという仕組みで、23区では品川、荒川、台東、板橋などで既に実施され、これと連動して、今までできなかった小規模校の廃校が急速に進んでいる。

  委員会で実施すると答えたから決定?
 
  「学校教育充実プラン検討委員会」は、委員20人。市民公募委員は4人で、7月から委員会が始まった。委員会は「学力向上」「豊かな心の育成」「個性伸長」という3部会に分かれているが、この「学校選択制」は、「個性伸長」部会で討議。

  第1回の委員会で、「学校選択制はすでに決まったことなのか」との質問に、事務方は「いいえ、これはまだ決定されたことではありません、この委員会でみなさんに討議していただきます」といっていたのに、8月23日の2回目の委員会では、最初に「学校選択制は既に決められたことです。19年度から実施予定です」と答弁が変わり、「いつ、どこで決められたのか、」との質問には、「15年度、16年度の市議会において、学校選択制の早期実現について、質問(要望)があり、教育長が実施すると答弁した。保護者から長年要望があった。アンケートを実施したら、90%近くの保護者が賛成した」と説明された。
 これに対し、保護者代表のP連副会長の委員が、「私は子どもが○○中学にいるが、学校選択制の話は今まで1度も聞いたことがない。説明も受けたことがない、保護者は何も知らされていない」と発言もあったが、そのまま進行。「資料」の説明があった。

 ひどいアンケート
 
 公開された資料は、子育てに関して、小中学生を持つ親、約2500人に聞いたというもので、子育て関するいくつかの質問に混じって、突然「学校選択制についてお伺いします」という項目が出てきている。
 それによると、質問は「他の自治体で、実施している『学校選択制度』は通学区域制度を維持しながら、小、中学校の新1年生を対象として、その保護者や本人の希望によって、入学前に別の学校を選択することができるという制度です。各自治体ごとに選択する条件等を設定し、その方法も『隣接校制度』『ブロック制度』『全市域から選択』などとわかれます」と説明、「学校選択制度の導入に賛成ですか 」と聞き、あてはまるもの1つに○)を付けさせている。選択肢は、1是非導入すべき  2条件によっては導入すべき  3あまり導入すべきとは思わない 4導入すべきではないの4択。
 このアンケート調査の結果、「多くの市民が賛成した」という根拠にしている。

 「とりあえず小学校はない」と答弁

 このため、委員からは「調布市は既に実施した学力テストの学校ごとの点数を公開し、学校の格差をつけようとしているのではないか。学校が地域で果たす役割は大きい。今は中学校の選択制だが、次は小学校に導入されるのではないか心配だ」と質問が出されたが、これに対しては、「子どもが減少している区部とちがい、調布市は子どもが増えている、小学校で導入することはとりあえず考えていない」との答えだった。
 部会の構成は教育委員会の事務方1人、校長3人(中学校長2、小学校長1)、P連副会長、学識経験者(市内幼稚園園長で、元校長)、障害児親の会代表、公募委員の計8人。

 「あまりにも乱暴」に反対論なく…

 24日に開かれた全体の委員会でも、「学校選択制導入」のような大きな問題を現場の先生や、保護者の声も聞かずに19年度から実施というのは、あまりにも乱暴だ。そんなやり方はおかしいと」何度も発言したのですが、委員からは反対の意見はなく、このまま委員会を継続し、3月には答申を出すという方向が確認された。
 学校選択制は「初めに結論ありき」が明確。検討委員会は「市民のみなさんの意見は聞きましたよ」というポーズだということがはっきり見えた。
                    (庄司洋子)

 

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