Wednesday, August 24, 2005

杉並・みんなの会が撤回要求

 杉並の教科書採択について、「杉並の教育を考えるみんなの会」は、19日、区教委に対し次のような要望書を提出した。
                          2005年8月19日
杉並区教育委員会教育長 納冨善朗様
杉並区教育委員会教育委員長 丸田頼一様
杉並区教育委員 各位
                     杉並の教育を考えるみんなの会                             

           要請書

8月12日、杉並区教育委員会は多くの区民、及び教員の声を無視して、扶桑社版「つくる会」歴史教科書を採択しました。私たちは心の底から強く抗議するとともに、下記の通り要請するものです。

<要請主旨> 扶桑社版「つくる会」歴史教科書を「採択」を撤回し、審議のやり直しを要求する。

<理由>
1、扶桑社版「つくる会」歴史教科書は、以下の点でたいへんバランスを欠いている。古代で神話に3ページも割いた反面、中世が他社本より6ページもうすく、アジア諸国に凄惨な被害をもたらした日本の近現代の侵略を肯定的に美化して描いているうえ、東京大空襲、原爆投下についてはわずか2行しか記載せず、加害も被害も含め、子ども達に伝えるべき、戦争の実態を伝えていない等多くの問題を抱えた特異な歴史教科書である。

2、教育委員会によって、教員の調査報告書を書き直させるという事件が発覚した。教師たちに圧力をかけ、何がなんでも扶桑社版「つくる会」教科書を採択させようという強い意図があらわれている。調査報告書や区民アンケート、教育委員会への要請等でも「つくる会」教科書への批判の声は非常に高かったにもかかわらず、区民の声や現場教員の声を無視した採択がなされ、大きな不信・疑惑を区民に招いている。そのような環境下での採択であったこと。

3、 教育委員会における各委員の発言は、公正で自由であるべきであるにもかかわら ず、扶桑社版「つくる 会」教科書の執筆者である藤岡信勝氏自らが、一委員の > 発言に対して直接公開質問状を送り付け、マスコミに送付し、圧力をかけ、また、当日の委員会に傍聴者として出席し、圧力を加えるという暴挙を行っていた。公正な審議を大きく妨害される環境下での採択であったものといえる。これは、「教科書の編集者・著作者が採択に関与することを排除」するとした文部科学省指導にも抵触し、公正取引委員会告示第5号「教科書業における特定の不公平な取引方法」にもあたり、不当不公平な採択であったと言わなければならない。

4、扶桑社版歴史教科書は韓国併合を「日本の安全と満州の国益を防衛するために、韓国の併合が必要であった」と記述し、韓国の人々に怒りと悲しみを生んでいる。瑞草区庁長趙南浩(チョ・ナムホ)氏も「事実と異なった記述がされている扶桑社版教科書が採択されないよう心から願っている」と語っておられる。区内中学生が韓国ソウル市瑞草区訪問から帰国したその日に、扶桑社版歴史教科書を採択したことは、韓国訪問の成果を失わせ、歓迎して下さった瑞草区の方々の好意を踏みにじる事になり、日韓交流に百害あって一利なしである。

5、「つくる会」教科書は全国でわずか1%程度の採択に留まるという見通しである。 原水禁運動発祥の地にして平和都市宣言をしている杉並で、区民の意見を無 > 視し、扶桑社版歴史教科書の「採択」を強行したことは、生徒、保護者、区民に不安と不信を与えた。他区校や私立校への通学を考える家庭もあると聞く。多くの区民に不安と不利益を与え、教育業務も混乱させている。> > 6、一致点を見出す努力を重ねる合議制を基本とすべき委員会審議であるべきにもかかわらず、3対2という採決を強行した結果、採択したこと。

以上の理由から、速やかに今回の採択を撤回し、審議をあらためてやり直すことを要請します。

 

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