Thursday, September 15, 2005

男女共同参画室の図書で議論

  男女共同参画室の図書を問題に
      文教委員会で 宮本かずみ議員
   
 13日の調布市議会9月議会・文教委員会で、宮本かずみ議員(チャレンジ調布21)が突然質問、ジェンダー問題で市当局を攻撃した。
 東京でも「つくる会教科書」を推進しているグループなどが、男女混合名簿など教育の場でのジェンダーフリーについて攻撃を広げているが、宮本議員の質問は「男女共同参画課」の図書コーナーにある本を問題にしたもので、明らかな思想検閲と統制の動きに呼応した発言だ。
 このやりとりの中で、国や市当局が「ジェンダーフリー」問題に神経を尖らせていること、それに押されて男女共同参画を抑制しようとする動きが、調布市にさえあらわれることなども明らかになった。
 市当局は、当初「ジェンダーフリーの本は(コーナーから)下げた」と発言したが、これを事実上訂正し、市長答弁を紹介して切り抜けたが、宮本議員の質問は14日も「男女混合名簿はどうなっているか」などという質問を続け、問題を広げている。(S)

 質問のやりとりは次の通り。

 ▼「ジェンダーフリーの本は下げた」

 宮本議員  あくろす(3階)の男女共同参画課(図書コーナー)に本を置いてあるが、責任者は誰か。
 平本課長  課内のスタッフだ。本の内容については、批判もいただいているし、どういう本をおくかは、研究している。
 宮本議員  置いている本の一覧表をもらうことはできるのか、削除した本はあるのか。
 平本課長  ジェンダーフリーをうたっている本は下げさしてもらった。
 宮本議員  そのリストをほしい。削除した本と今置いてある本とのリストも見せてほしい。
 堀課長補佐 本は税金で買ったものだ。ジェンダーフリーの本を特別に削除はしていない。古くなって、バラバラになったものは廃棄したが、削除したものはない。
 宮本議員  削除してなければ、そのリストを見せてほしい。
 むとう千里議員(共産党)  ジェンダーフリーの本を削除したといったが、どういうことか。
 平本課長  既に内閣府の方で、一定の考えが出ている。取りかたによっては間違えやすい問題で、強い意見もいただいている。政策室との打ち合わせの中で、下げさせてもらった。
 むとう議員  強い意見とはどこから出たものか。政策室との話し合いで、判断したといったが、議会では出ていないし、そんなやりとりもなかつた。
 平本課長  東京都の方から、ジェンダーフリーの言葉の扱いは難しいから、注意してほしいという通達がきているので、そういう扱いをした。

 ▼「都から通達が来ている」

 むとう議員  都からそういう通達が本当にきているのか。
 平本課長   来ている。国の内閣府からも出ている。
 むとう議員  国と都から来ている通達を見せてほしい。担当者の方の判断で、そういう本を置くか置かないか判断するのはおかしい。課長と政策室と相談してやったこともおかしい。
 平本課長  政策室と話し、実施計画の中で、ジェンダーフリーという言葉が出たので、それは誤解を生むということで、判断した。
 堀課長補佐  ジェンダーフリーについて、どういう見解かは、内閣府のホームページにでている。
 むとう議員   それが、今言っている通達か。
 広瀬みち子委員長(無所属)  (突然声を荒げて)いま、通達が来ていると言ったでしょう。さっきから不正確なことを言い過ぎている。休憩にする。(約1時間40分休憩)

 (4時50分再開)

 ▼「削除」も「政策室との協議」もない

 小林生活文化部長  通達は都から平成16年8月、ジェンダーフリーについて、参考資料として出された。平成17年1月付けで、国会の審議を受けて、内閣府の男女共同参画局からも資料として出されている。しかし、図書コーナーに置かれている本を、内容によって削除していることはない。また、政策室と書籍の内容について協議したことはない。

 ▼市長答弁に沿って行う

 むとう議員  ジェンダーフリーについては、平成16年、宮本議員と渡辺議員が一般質問で質問し、それに対しての市長は、「ジェンダーについては、平成15年、内閣府の男女共同参画局の資料によりますと、生物学的な性差(セックス)ではなく、歴史的・社会的に規定された性役割概念であり、ジェンダーフリーにつきましては、さまざまな解釈がなされておりますが、男女の区別をなくすとか、画一的に違いを一切排除しようという意味ではなく、まさに男女共同参画社会基本法で求められております、男女があらゆる分野に参画し、性別にかかわりなくその個性や能力を十分に発揮できる、そうした社会を目指していると認識しております。男は仕事、女は家庭につきましては、固定的な役割分担を強調することなく、男女がともに個性や能力を発揮できる社会を形成することが大切なことであると考えております」というふうに答弁している。この答弁を市の見解と理解していいか。
 小林生活文化部長  今後、市長答弁に沿ってやっていきたい。
 むとう議員  図書コーナーに置かれる本はその内容によって排除していることはないということで、今後も対応すべきだ。

 ▼非常識な「リスト見せろ」発言

 ある傍聴者の感想  宮本議員は、教科書採択でも「つくる会」系の議員として、いろいろ動いているようだが、公共施設に置かれている本について「リストを見せろ」ということが、どんなに問題な発言か、わかっていないのだろうか。また市当局は、何度か発言を言い換えているが、実際はそんな圧力で本が棚から消されたのが事実だったとしたら、こんな怖い話はない。最後にむとう議員が昨年の市長の」ジェンダーフリー」についての答弁を取り上げ、改めて市の基本的な姿勢について確認した発言は、これからも繰り返し心すべきものだろう。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home