Friday, September 23, 2005

なぜ学校選択制か 調布教育ネットが学習会

   ◎なぜ学校選択制にするのか? 
      公教育に競争原理導入! …疑問続出

      調布教育ネットが学習会

 「調布教育ネット」は20日、たづくり10階の和室「花水木」で、学校選択制問題について、学習会を開いた。会合には、赤ちゃん連れのお母さんや小学校の先生も交え15人が参加、熱心な話し合いが続いた。
 
 会合では、まずゲストの綿貫公平さんが、4年前、多摩地区で最初に実施された日野市の「学校選択制」の実態についての報告が行われた。
 それによると、日野市では市政が変わった結果、教育施策も一気に転換し、都教委から来た元校長の教育長が、旗振り役になり、直営自校方式だった給食を民間委託、学校選択制が導入された。
 
 実際には、1学期にまず、6年生対象に学校説明会があり、その後、事前の希望状況の調査が行われ、実際の入学者を+、-数として、市報に掲載した。
 問題は、親や子どもは、何を基準に学校を選ぶかだが、一般的な評判や、「○○中学は荒れている」「○○中学は内申が取りやすい」などという噂、友達関係などで選択している。その結果、同じ小学校から、女子が24人来たのに男子はゼロだった、とケースや、「A君がB中に行くって聞いたから、N中にしたのに‥‥どうしているの」という声も出たという。

 綿貫さんは、①中学の選択に右往左往してしまい、小学校での「学級・学年崩壊」現象が増加している②新入生の「見込み」がつかないため、教員が来年その学校に居るのか、異動するの見通しがつかず不安定で、ここで頑張ろうという気持ちになりにくい③「選べる学校選択制」といいながら、生徒、保護者の選択を市教委がストップし希望通りに通えない生徒も出ている④問題が起きても、「自分で選んだのだから、自己責任だ」として、個人の問題にし、地域のつながりが薄いため解決への足ががりが見えにくい⑤PTAや、親父の会、健全育成などで、地域がつながりにくい-などと問題点を指摘した。

 学力テストとセット、乱暴なやり方

 報告を受けて、参加者が意見を出し合った。そして、出された疑問を質問書のような形で市教委に出そう、ということで一致した。
 話し合いのなかで出された問題点は次の通り。
 1:学校選択制はなぜやるのか、そのねらいは何か、はっきりしない。結局、学校の統廃合で、子どもが集まらないところをつぶそうとしているのではないか。
 2:調布市は、小学校4、5、6年、中学1年に学力テストを実施しているが、こんどは、 そのテスト結果(全教科)を個人カルテにして、中学にも持ち上げていく、という。「教員の指導力を挙げていくため」といっているが、それは詭弁だ。
 3:公教育に競争原理の導入するもので、一部のハイタレントを育成し、学校を差別化し、教員の選 別、子ども・保護者の分断を進めることになる。学力テストの結果は公開すると言っており、学校選択制と学力テストはセットだ。
 4:学校選択制について、先生自体あまり知らない。背景に大きな力が動いているようだ。
 5:文科省、市教委はことある毎に「地域の学校」と言っているが、学校選択制は地域を壊していく。
 6:学力テストでは、少しでも平均点を上げるため、テスト当日、できない子どもを休ませたりすることも実際に行われているらしい。
 7:「学校選択制を19年度から実施」というのはあまりにもやり方が乱暴すぎる。簡単に結論を出すべきではない。P連でも、こんな大事なことが、保護者には何も聞かされていないということで問題になっている。検討委員会を傍聴しよう、P連として教育委員会に申しいれようという意見も出ている。
 8:調布市の教育委員会は都教委の下請けみたいだ。教育委員会は「まず、中学校で学校選択制を実施するが、小学校はやらない」といっているが、信用できない。
-など。

 会では、最後に「私たちは何ができるのか」を議論、教育委員会、教育長に要望書(公開質問状のようなもので回答をもとめる)を出そうということになった。
                                 (了)

Thursday, September 15, 2005

子どもと教育を考える 初秋のつどい

   16日、20日、25日、27日      

  学習の秋、調布で教育を考えよう
 
  9月も半ば。選挙結果で衝撃を受けた方も多いだろう。だが、仲間たちが、もう一つ平和の輪を広げようと頑張っている。調布の仲間たちによる教育を考える集いが相次いで開かれる。あなたも誰かと一緒に、参加してみよう。きっと新しい発見があるはずだ。
  

  ◎調布の教科書はいかにして選ばれたか?
       ~「つくる会」教科書は再度阻止したけれど~
             調布・子どもと教育を考える市民会議報告集会
 2005年9月16日(金)18:30~21:00
 調布市文化会館たづくり1002学習室
  *全国・都内の情勢(富永)    
  *市民会議は何に取り組んできたのか(富永)
  *教科書はいかに選ばれたのか (傍聴したみなさんから)
  *教育委員が選んだ教科書はどんな教科書か
     ~歴史・公民『東京書籍』の場合~(富永)
  *今後の課題・これからの「市民会議」 (参加者みなさんで)

  ◎えっ?! 調布も中学校の学校選択制に?
     選択制の「先進地」日野では何が起きたのか
              調布教育ネット集会
 9月20日(火) 6時半から
 たづくり10階 和室 「花水木」 
  ゲスト:綿貫公平さん       

   ◎戦中・戦後の体験を聴く 世代を超えた語らいを
        調布憲法ひろば 第8回集会
 9月25日(日)13時
 国領駅前「あくろす」3階
  ▽学童疎開…9歳の戦争体験(山崎瑞江さん)
  ▽私たちの言葉で戦争を語り継ぐ
       ~平和サークルP魂s(ピーソウルズ)の挑戦~
        (正岡義之・高実さん、木高愛蕗さん)
 
   ◎いま私たちはどのような位置にいるのか 
        憲法・教育基本法を生かそう  教育基本法学習会
          府中・調布・狛江・稲城地区平和運動センター集会
 9月27日(火)18時半
  府中グリーンプラザ6階大会議室
  講師 斎藤孝さん<元桐朋小学校校長>
    問い合わせ  0424-85-0856  (調布市職員労働組合内)

男女共同参画室の図書で議論

  男女共同参画室の図書を問題に
      文教委員会で 宮本かずみ議員
   
 13日の調布市議会9月議会・文教委員会で、宮本かずみ議員(チャレンジ調布21)が突然質問、ジェンダー問題で市当局を攻撃した。
 東京でも「つくる会教科書」を推進しているグループなどが、男女混合名簿など教育の場でのジェンダーフリーについて攻撃を広げているが、宮本議員の質問は「男女共同参画課」の図書コーナーにある本を問題にしたもので、明らかな思想検閲と統制の動きに呼応した発言だ。
 このやりとりの中で、国や市当局が「ジェンダーフリー」問題に神経を尖らせていること、それに押されて男女共同参画を抑制しようとする動きが、調布市にさえあらわれることなども明らかになった。
 市当局は、当初「ジェンダーフリーの本は(コーナーから)下げた」と発言したが、これを事実上訂正し、市長答弁を紹介して切り抜けたが、宮本議員の質問は14日も「男女混合名簿はどうなっているか」などという質問を続け、問題を広げている。(S)

 質問のやりとりは次の通り。

 ▼「ジェンダーフリーの本は下げた」

 宮本議員  あくろす(3階)の男女共同参画課(図書コーナー)に本を置いてあるが、責任者は誰か。
 平本課長  課内のスタッフだ。本の内容については、批判もいただいているし、どういう本をおくかは、研究している。
 宮本議員  置いている本の一覧表をもらうことはできるのか、削除した本はあるのか。
 平本課長  ジェンダーフリーをうたっている本は下げさしてもらった。
 宮本議員  そのリストをほしい。削除した本と今置いてある本とのリストも見せてほしい。
 堀課長補佐 本は税金で買ったものだ。ジェンダーフリーの本を特別に削除はしていない。古くなって、バラバラになったものは廃棄したが、削除したものはない。
 宮本議員  削除してなければ、そのリストを見せてほしい。
 むとう千里議員(共産党)  ジェンダーフリーの本を削除したといったが、どういうことか。
 平本課長  既に内閣府の方で、一定の考えが出ている。取りかたによっては間違えやすい問題で、強い意見もいただいている。政策室との打ち合わせの中で、下げさせてもらった。
 むとう議員  強い意見とはどこから出たものか。政策室との話し合いで、判断したといったが、議会では出ていないし、そんなやりとりもなかつた。
 平本課長  東京都の方から、ジェンダーフリーの言葉の扱いは難しいから、注意してほしいという通達がきているので、そういう扱いをした。

 ▼「都から通達が来ている」

 むとう議員  都からそういう通達が本当にきているのか。
 平本課長   来ている。国の内閣府からも出ている。
 むとう議員  国と都から来ている通達を見せてほしい。担当者の方の判断で、そういう本を置くか置かないか判断するのはおかしい。課長と政策室と相談してやったこともおかしい。
 平本課長  政策室と話し、実施計画の中で、ジェンダーフリーという言葉が出たので、それは誤解を生むということで、判断した。
 堀課長補佐  ジェンダーフリーについて、どういう見解かは、内閣府のホームページにでている。
 むとう議員   それが、今言っている通達か。
 広瀬みち子委員長(無所属)  (突然声を荒げて)いま、通達が来ていると言ったでしょう。さっきから不正確なことを言い過ぎている。休憩にする。(約1時間40分休憩)

 (4時50分再開)

 ▼「削除」も「政策室との協議」もない

 小林生活文化部長  通達は都から平成16年8月、ジェンダーフリーについて、参考資料として出された。平成17年1月付けで、国会の審議を受けて、内閣府の男女共同参画局からも資料として出されている。しかし、図書コーナーに置かれている本を、内容によって削除していることはない。また、政策室と書籍の内容について協議したことはない。

 ▼市長答弁に沿って行う

 むとう議員  ジェンダーフリーについては、平成16年、宮本議員と渡辺議員が一般質問で質問し、それに対しての市長は、「ジェンダーについては、平成15年、内閣府の男女共同参画局の資料によりますと、生物学的な性差(セックス)ではなく、歴史的・社会的に規定された性役割概念であり、ジェンダーフリーにつきましては、さまざまな解釈がなされておりますが、男女の区別をなくすとか、画一的に違いを一切排除しようという意味ではなく、まさに男女共同参画社会基本法で求められております、男女があらゆる分野に参画し、性別にかかわりなくその個性や能力を十分に発揮できる、そうした社会を目指していると認識しております。男は仕事、女は家庭につきましては、固定的な役割分担を強調することなく、男女がともに個性や能力を発揮できる社会を形成することが大切なことであると考えております」というふうに答弁している。この答弁を市の見解と理解していいか。
 小林生活文化部長  今後、市長答弁に沿ってやっていきたい。
 むとう議員  図書コーナーに置かれる本はその内容によって排除していることはないということで、今後も対応すべきだ。

 ▼非常識な「リスト見せろ」発言

 ある傍聴者の感想  宮本議員は、教科書採択でも「つくる会」系の議員として、いろいろ動いているようだが、公共施設に置かれている本について「リストを見せろ」ということが、どんなに問題な発言か、わかっていないのだろうか。また市当局は、何度か発言を言い換えているが、実際はそんな圧力で本が棚から消されたのが事実だったとしたら、こんな怖い話はない。最後にむとう議員が昨年の市長の」ジェンダーフリー」についての答弁を取り上げ、改めて市の基本的な姿勢について確認した発言は、これからも繰り返し心すべきものだろう。